わにさんどきっ はいしゃさんどきっ|どんな絵本?
今回ご紹介する絵本は、「わにさんどきっ はいしゃさんどきっ」です。
作:五味太郎、1984年に発行されました。
当ブログでは、「そら はだかんぼ」に続く五味太郎さんの絵本のご紹介となります。

対象年齢は5、6歳ごろ。
わにと歯医者さんが登場するお話です。
虫歯を治療するため、いやいやながらも歯医者に向かうわにさん。
同じセリフをわにと歯医者さんがそれぞれ言いました。
「ゆっくりあそんでいたいけど いかなくちゃいけないよね」
わには歯医者へいかなくちゃいけない。(嫌だけど)
歯医者さんはわにの対応へいかなくちゃいけない。(嫌だけど)
同じ言葉なんですが、それぞれの状況を面白く表現しています。
その後も、「こわいなぁ」とお互いが言います。
わには虫歯治療が怖い。
歯医者さんは、わにが怖い。
意味が違うんです。
大人のわたしでも、不思議な感覚になって夢中になりました。
言葉の理解が進むほど、楽しめる絵本となっています。
わにさんどきっ はいしゃさんどきっ|おすすめポイントを3つ紹介
おすすめポイントは次の3つ
- 歯磨きができるように
- 人の気持ちを考えるきっかけに
- パパとママが参加できる
1つずつ詳しくご紹介していきます。
歯磨きができるように
虫歯が痛くて歯医者にいくことを決断したわにさん。
本当なら行きたくありません。
頑張って我慢して、歯医者さんと揉めながらも無事に治療は終了。
帰り際に放った一言。
もう二度と会いたくない。
だからはみがきはみがき。
これは、子どもに歯磨きの大切さを伝える絶好のチャンスです。
「歯磨きしなかったら、わにさんみたいに歯がイタイイタイになるよ」
「お手伝いするから一緒にやってみよう!」
こんな声掛けをすれば自ら動いてくれるはず。
絵本ナビのレビュー記事では、歯磨き嫌いを克服した!自分からやるようになった!など嬉しいコメントが寄せられていました。
うちの子、歯磨きで困ってる…というパパママは必見です。
図書館に置いてあるので、ぜひ一度チェックしてみてください。
人の気持ちを考えるきっかけに
同じセリフなんだけど、それぞれの立場がうまく表現された本作。
4、5歳あたりで、言葉の理解が進んでくると、また違った楽しみ方があるんじゃないかなと思います。
それが、「人の気持ちを考える」です。
例えば、作中でお互いが「もう ひどいじゃないか」と言い合うシーンがあります。
どうしてわにさんはこんな表情なんだろう。対する歯医者さんはどんな気持ちなんだろう。
語りかけて考えさせる。すると相手の気持ちに気付くことができる。
こんなやり取りが続くので、学びの連続だと思います。
ストーリーが面白いので、楽しんで学べる絵本となっています。
なんと、わたしの2歳娘もニコニコ楽しんでいました。絵の雰囲気や言葉遊びで十分楽しさは伝わります。
2歳~5歳くらいまで活躍してくれますね。
パパとママが参加できる
「読み聞かせ」と聞くと、親のどちらかが子どもを膝に乗せるシーンを思い浮かべますよね。
もちろん、その通りの読み聞かせでも楽しい絵本です。
しかし、さらに楽しい方法があります。それはパパママ参加型の読み聞かせです。
わにと歯医者さんは同じセリフをそれぞれの立場で語っています。
演じるのが2人の方が、より物語が伝わるんじゃないかと感じました。
お父さんがわに!お母さんが歯医者さん!
役になり切って、演じてあげればお子さんは大喜びでしょう。
わにさんどきっ はいしゃさんどきっ|おすすめしたいパパママ
最後に、この絵本をおすすめしたいパパママをお伝えします。
こんなパパママにおすすめ
・歯磨き嫌いを克服したい
・パパママが一緒に参加する読み聞かせの機会がない
・相手の気持ちを理解できるようになってほしい
絵の雰囲気、言葉遊び、ストーリーが楽しめる本作。
ユーモアたっぷりでなるほど!と大人も驚くアイデアがつまった素敵な絵本です。
家族みんなで笑って過ごせる時間が待っていますよ。
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